古川市長への決議 全会派一致 代表して北村栄司市議が朗読をもって提案説明

 

 3月議会最終日、次の決議を全会派一致で行いました。今議会の個人質問で北村栄司市議は、市長が社長として進めたメルシーfor SAYAMA株式会社関連の質問を行い、「市政運営にとってトップ(市長)の責任は重い」と追及しました。

 議会傍聴に来ていた市民からは、「北村市議の質問が弾みとなり、全会派一致の決議に至ったのではないでしょうか」と語っていました。

                 (議会中継 録画配信をご覧ください)



決議案第1号

         メルシーfor SAYAMA株式会社の清算
         結了による「グリーン水素シティ事業」の総括
         に関する決議について

 本案を別紙のとおり提出する。

    令和3年(2021年)3月26日提出

 大阪狭山市議会議長 山 本 尚 生 様

              提 出 者 大阪狭山市議会議員 井 上 健太郎
                       同 上    北  好 雄
                       同 上    北 村 栄 司
                       同 上    鳥 山  健 
                       同 上    中 野  学 
                       同 上    松 井 康 祐

 

         メルシーfor SAYAMA株式会社の清算
         結了による「グリーン水素シティ事業」の総括
         に関する決議

 令和2年(2020年招集)大阪狭山市議会定例会3月定例月議会の令和3年3月15日の本会議において、第6期メルシーfor SAYAMA株式会社の決算の報告及び平成28年度(2016年度)大阪狭山市一般会計歳入歳出決算の不認定に係る措置の報告、そして、メルシーfor SAYAMA株式会社の清算結了に伴う所要の財源措置を講じるための一般会計補正予算が提出された。
 平成27年(2015年)、古川市長において表明された「グリーン水素シティ事業」は、本市の将来を左右するかもしれない重要な事業と判断したため、緊急議会を開催し、「大阪狭山市の魅力発信及び発展に関する事業等調査特別委員会」を設置した。同特別委員会での質疑をはじめ、本会議での一般質問、常任委員会での質疑等を通じて、議員全員で実態・真相の究明に取り組んできた。
 議会における調査・審議を重ねる中でずさんと言わざるを得ない事務手続が明らかとなった。一方、調査・審議には不十分な資料提出、質問・質疑にあっては明確な答弁が行われないなど真摯とは思えない対応が続けられた。よって、市当局に調査を要求するとともに、市長から監査委員に対して監査請求を行うよう要請し、結果として市長自らが監査請求を行う異例の事態にまで発展した。
 監査結果報告で指摘された数多くの事項に対し、また、平成28年度(2016年度)大阪狭山市一般会計歳入歳出決算の不認定に係る措置、さらには、この間になされた住民監査請求結果における勧告事項について、庁内を挙げて、多くの職員がグリーン水素シティ事業等に関連する事務の正常化に向けて多大な労力と時間を費やすこととなった。
 市政の混乱を招いたとし、関係した職員の処分に加え、市長自らの減給も行われたが、本事業の執行において、地方自治体として執るべき規律を軽視し、当該事業の課題解決に対する議会審議においては不誠実と言わざるを得ない対応が続けられたことによって、市政に対する市民の不信や、携わった多くの職員の疲弊を招いた市長の責任は非常に重いものがある。
 この度のメルシーfor SAYAMA株式会社の清算結了によって、第一義的な目的は達成することとなったが、ここに至るまでのさまざまな経過は軽視することはできない。
 よって、これまでの一連の事案が深刻化した事実を総括するとともに、これに対する古川市長の姿勢を明確にされるよう強く求めるものである。

 以上、決議する。

    令和3年(2021年)3月26日

大阪狭山市議会